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MAKANAI

ーまかないごはんー

ひとことに<まかないごはん>と言っても、それは飲食店主のスタッフを思いやるキモチ と、料理開発など、食べ物への深い愛が詰め込まれた究極の料理だと考える。そこから 広がる無限の可能性をフードアナリストの田部ひとみが厨房を覗き見し、料理だけでは なくそのお店の核となる大切なタカラモノ達をも紹介していきます。

 

・酎厨や プーラビーダ

世界を旅した夫婦が営む創作料理居酒屋。まかないから生まれたメニューで新店舗も展開。ワカモノが集う福岡市中央区大名。おしゃれなアパレルショップやカフェが建ち並ぶこの街で一際元気のいい声が飛び交っているお店がある。酎厨や<プーラビーダ>だ。お店を切り盛りしている益留夫婦が開店前に中南米をバックパックで旅行。コスタリカという国に入った時、現地の方が口々に「プーラビーダ!」と笑顔で言い合い幸せそうだったとか。その意味は、「ごめんね、ありがとう、元気」など。もともとは明るく前向きに生きる事という意味も、お店の名前となった。世界を旅したいワカモノが働きながら旅の話も聞けるなんて素敵な特典もありそうだ。深夜帯の居酒屋バイトはご夫婦で切り盛りしているということで、働いている学生さんの親御さんも安心。人生楽しく前向きに。思わず笑顔になれるお店である。

 

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地鶏親子飯丼

 

筆者は親子丼が得意という訳ではなかった。カメラマンもそうだった。でもここの親子丼は違う。地鶏の炭焼きに卵が絡めてある。撮影後箸が止まらない今回の撮影班。こんなに箸がとまらなくなる親子丼はあるだろうか。感動だった。このメニューが、福岡パルコ内の新店舗に鉄なべ親子めしとしてメニューに登場しているのも納得。まかないから生まれたメニューだったのだ。地鶏親子丼の甘めのたれ、ふわふわの卵が絡むご飯粒が一粒たりとも残せない。

information 

プーラビーダ

福岡市中央区大1-3-23

☎︎092-72-4117 open-close/18:00-0:00

PHOTO / HAJIME MATSUMOTO (hpc)

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ーまかない案内人ー
田部ひとみ・フードアナリスト
日本フードアナリスト協会主催の食の親善大使2016年度<食のなでしこ>コンテストにおいて全国1,000人の応募の中から6名中西日本で唯一受賞。福岡のFMラジオ局で全国のお土産品、加工品を900品以上紹介。食と伝統の融合をテーマに、九州のヒト・コト・モノを食のフィルターを通して発信。テレビ・ラジオ・雑誌、イベント等で活動中。目指すは地域の魅力発掘・美味しいお宝発掘ハンター。