LIRY VOL.21 “NOW”
「ナウい」
COVER STORY
「激動の時代を生きる」 それは、ファッション業界だけの話ではない。00年以降の世界は、めまぐるしく変化していった。僕達が何かを望めば世界的に豊かと言える我が国では、大抵のモノを多くの人々が手にする事ができる新時代になっていった。それは、ある意味差別がなくなった社会に変わっていったのだ。先日、日本は新元号へ変わり、時代の節目を迎えたばかり。2019年5月を生きた僕達は、この「令和」で何を創り、何を提示していくのか?雑誌が売れないと言われて、もうかなりの時間が経過している。確かに雑誌メディアは衰退した。しかし、完全に衰退した面もあれば、全く新しい方法論で形成した面も現れた。時代を読み、時代と共に生きる道を選べば、どんな形だろうと情熱は生きれると、ここ数年で僕個人は感じた。激動の時代などと言われれば、確かに様々なコトが蠢いてるが、個人の価値観で生きられる時代でもあるからこそ、余計なモノは見なければいい。あまりにも多くのモノゴトに鬱陶しさを感じるだろうし、どこか気持ちが疲弊する気にもなる。なので、僕達が今の時代に合ったパフォーマンスを、今一度再確認してみたのが、「テーマ NOW 」なのである。雑誌を必要としない人に、必要とされようとする様な表現ではなく、もっと奥深く、根深い所に立ち返ってみた時に答えは出た。「雑誌やメディアは、ワタシ達に必要なアートフォーム」なのである。それは、僕達の様なファッションも、写真も、音楽やアート、その他諸々も含めて、カルチャーというものに対して憧れや興味を持つ人間ならば、自分の好きなことを通じて、人々とコミュニケーションをとりたいはず。 SNS・WEB でも充分に出来るのかもしれないと言われればそれまでの話であるが、ミュージシャンなら音楽が必要で、スケーターにとってはボードを含めてパークも必要で、絵描きのアーティストなら絵画で、シンプルに僕達クリエイターには必要なアートフォームが雑誌なんだと答えが出たのである。今の時代を生きる僕達が雑誌というフィールドで今回はクリエイターとして最大限に心置きなくパフォーマンスをしてみた「テーマ NOW 」をどうかご覧頂きたい。 (文|スタイリスト ・クリエティブディレクター上野圭助)
LIRY vol,21 SPECIAL ISSUE CONTENTS
#1 NOW〈カギリナクカジョウ〉 -Stylist Keisuke Ueno-
#2 The Chebs -Photographer Bun Yokoyama-
#3 平面表現の境界線 -Photographer Airi Matsuo-
#4 大名行列 -Photographer Shota Minagi-
#5 Selfie -Photographer Daisuke Shoda-
#6 そんな毎日 -Photographer Taishi Fujimori-
#7 New Eyebrow -Hair&Make Tomoko Kido-
#8 Editing App -Hair&Make Ayano Ura-
#9 The School Uniform -Hair&Make Yuka Hirata-
and more …
cover
Direction & Styling / Keisuke Ueno (REFRAIN226)
Photo / Daisuke Shouda (KRK)
Hai & Maker /Tomoko Kido & Ayano Ura (hairmake FULL)
Model / Waka Kurumiya (elegant promotion