LIRY BY LIRY column from BUN YOKOYAMA

映画 と hiphop

第三話「映画 DOPE」

やーばいやばいやばいやばいばばいばいばいばいばい。
SHINGO★西成の「左」っていう曲でもあるように、やばいはスラングでDOPEって意味があってまさにやばい?映画「DOPE」を今回は紹介したいなと思います。
なんかストーリーとか調べれば一発で出てくるからここでは端折りますね。
まず、タイトルとは反して全然ヤバくない3人の物語なのですが3人は高校生でオタク。虐められるしスニーカーは取られるし、散々だけど80’sのHIPHOPオタクな主人公マルコム。
レズビアンのディギーにこれまたパッとしないジブの3人。みんなウブだし可愛いし、その設定がまたDOPE!笑
この映画の面白いところはその設定かなと。
3人共80’sのHIPHOPのスタイリングが効いてて、センスが良い!でもオタクっぽさもあるし…なんか懐かしいし…絶妙なバランスなんですよ。
しかも住んでる設定のところもLAではかなり危ない土地で、ドラッグやギャングの密集地。
まさにストリートのラッパーを多く輩出したスラムだし。
でもそれをそんなに悪く見せてないのがまたいい。
あとはやっぱり映像の加工や編集方法の見せ方が凄く今っぽいやり方を取り入れてて見やすいし、テンポも良く感じれるしで良かったですね。
MusicVideoノリの編集方法や色味もinstagramっぽいトーンなので若者向けなんでしょうね。
今では世界のファッションアイコンとなったラッパーのASAP ROCKYTYGAなども映画のキーになるところで出演しててHIPHOP好きには見応えありかなと。
まーでも僕は映画本来の良さをここでは語りたいんですよね。
今回はね、そんな事よりサウンドトラックの話をしたいんですが
なんとこの映画の制作総指揮はあのPharell Williams!
僕は昔から大好きだからテンション上がって観たっていうのもあるんですが、彼は今でも数々の名作をプロデューサーとして世に送り出しています。
そんな彼の感性が音楽に凄く出てて、音のハマり方が本当最高なんですよねー。
そこを意識して観てくれるとまた面白みが一層増すかもしれないですね。
ストリートからHIPHOPで活躍してきた人たちがこうやってオーバーグランドの映画の世界に携わってるのが凄く嬉しい!し、若い子たちに夢を与えてくれてますね!
あとはやっぱりオタクという設定の主人公。オタク=頭が良いっていうのが後々ボディブローのように効いてくる。少し前に流行ったストレイト・アウト・コンプトンみたいにTHE・HIPHOP映画ではないけど、ブラックジョークを上手く利用したアメリカ版ズッコケ3人組?的な、そんな3人のドタバタコメディは観る価値ありです。
Hey Nigga!で笑いながらビンタするディギーがとてもキュートです。笑

映画『DOPE/ドープ!!』予告編

PHOTO & TEXT / BUN YOKOYAMA

_PR_BUN-01 横山ブン / BUN YOKOYAMA

神奈川県横浜市出身、福岡県福岡市在住。九州ビジュアルアーツ映画学科卒業後、上京。福岡でのドラマの助監督経験を活かし上京後もドラマの現場に。その後、京都の東映撮影所にてテレビ朝日の2時間ドラマの助監督を経験後、帰福し Photographerに。福岡発のファッション誌LIRY等の雑誌の写真を撮る。ファッションフォトをメインに幅広い分野の写真を撮影。 アーティストのMVなど企業の映像も手掛ける。撮影クルーP&M.lifeを立ち上げ、福岡を拠点に活動中。 Girl’s Photoをメインに毎月モデル撮影を行う。