LIRY BY LIRY Creator’s Room 002
Directed by Keisuke Ueno
GENTLEMEN TAKE POLAROIDS
メイドインフクオカ
Witness : Yellow Petals Cutsaw
巧みな発想で創作したモノは、どんな環境や状況だろうが生まれてくる。上質であり、異端なのかもしれないMade in FUKUOKAとの対峙的シューティング「GENTLEMEN TAKE POLAROIDS」。第一弾は、福岡を拠点にアジアで活躍するペインター witness氏のウェア。昨今の氏の作品モチーフになる「花」を、透けた黒のナイロン生地に展開したカットソー。黒の世界に色彩が浮き立つリズムを見事に表してる作品と言える。
「黒のキャンバスに描かれた様な抽象的なペインティング」、「端的に作家性のある作品」を主語とすれば、何をもって述語としたスタイリング・シチュエーションが必要なのか?
コンセプトは異様さ
デカダンな世紀末感と、エモーショナルな描写。ペインティングの色彩を際立たせる為にスタイリングは黒を使うことにした。ボトムは黒のチュールパニエ、肌の露出は極力タイトにタイツやロンググローブで全体を絞めていきバレリーナのようなアウトラインが出来上がった。しかし、バレリーナの儚さや、イノセンスな印象だけではなく、アーティストの作品が洋服に宿ったいう力強さや衝撃を表現する事がスタイリングのキー。そこで、「跨ぐ」というフェティシズムを追加し、異質な50年代のヴィンテージバイク「ウエスタン・フライヤー」が付け加えられた。異様なマテリアルで仕上がったSFアニメ的な近未来感、髪を揺らしチュールに動きをつけて生む躍動感。「衝動的な思考」と「理性的な思考」を辿った先に現われたヴィジュアルは、異様なアンバランスさが作家性とぶつかる画になった。
イエローペタルカットソー 参考商品 (ウィットネス) contact: witness.office@gmail.com 他スタイリスト私物
Direction & Styling / Keisuke Ueno (REFRAIN226)
Photo / Shota Minagi (msp)
Hair & Make / Tomoko Kido
Model / Chiaki Kaku