Plussterubiyousitsu × LIRY
teru & tee
#4. tee by THE WHO
<プラステル美容室>と、 「Tシャツ」に描かれたグラフィック。
お題 tee
#4 THE WHO <ザ・フー> The Kids Are Alright
THE WHO、ザ・キッズ・アー・オールライト
「ザ・キッズ・アー・オールライト」は最初にアメリカ合衆国で、翌月イギリスでLPに収録されてから6ヶ月以上もの間、シングルとしてリリースされなかった。当時はそれほどの大ヒットというわけではなく、イギリスでは41位、アメリカでは85位だったが、アルバム「マイ・ジェネレーション」とともにバンド自身及び1960年代イングランドにおけるモッズサブカルチャーのアンセムとなった。1979年にはバンドに関する同名のドキュメンタリー映画「キッズ・アー・オールライト」も作られた。
モッズの「ターゲット・マーク」をメイクで表現。
目の周りにポイントで置かれた、赤の点、青と白の線は、モッズのシンボル「ターゲット・マーク」をベースにしたモッズカルチャーを背景にあるバンドならではの表現方法。
ー モッズ〜サイケデリック。多彩な音楽性の中からピックアップしたのは?
スタイリスト・上野圭助 このバンドは、とにかく多彩な音楽性で、一言で言うならイギリスの重要なロックバンドってことぐらい。デビュー時期は、いわゆるモッズムーブメントのイギリスで、「リバプールサウンド」。それを意識した衣装や過激なライブパフォーマンスで、モッズたちを虜にしたんだけど、その後はシンセサイザーなど取り入れ「サイケデリック」なサウンドに変化していく。だから、デビュー時期は、細身のパンツにモッズコートみたいなスタイルなんだけど、時代と共に変化していって、いつからかベルボトムやフリンジが付いたジャケットなど着ていて、結構ハードロックな見た目にもなっていたんだよね。今回は、バンドの有名な「キッズアオールライト」のユニオンジャックに身を包んだカットを撮りたかったから、あの時期に僕個人は焦点を当てていた。トップスはもちろんTシャツだけど、ボトムはフレアにしたかった。そこで、時代のニオイを出せるフレアはジーンズじゃなくて、ブラウンなどのオールドカラーがキー。
ほどほどな忠実感。
Tシャツの袖を一折りし、当時のサイズ感風に。「キッズアオールライト」のロジャー・ダルトリー(ボーカル)の様にジャストサイズでフレアを履くのではなく、少し腰に落とすぐらいのメリハリのないユルさが良い。
スタイルは、デビュー当時のモッズカルチャーな部分ではなく、中期のバンドのイメージ。フレアにタイトなトップス。「キッズアオールライト」のMVをイメージ。 Tシャツ ¥3,500 (ヴィンテージ|ゴーイングベルボ)ザ・フーとのコラボレーションコンバース ¥5,000 (ヴィンテージ|フェイスアンドサンズ) グルカスーツパンツ ¥35,000 (ヒッピネス|ローラーズハイ) ゴーイングベルボ ☎092-771-6070 フェイスアンドサンズ ☎092-732-3139 ローラーズハイ ☎︎092-722-6284
ー春らしさと、ザ・フーと言えばの3色使い。
メイク・島村香澄 春らしさも意識して、池乃野さん(ヘアー担当)が、つくったヘアーにも合うように淡いピンクをのせながらバランスを取ってバンドのイメージカラーが、よく缶バッチで見る3色のターゲット・マークだったので、それをちょっと、へんてこな感じで取り入れてみました。赤いマルは、あのターゲット・マークのマルです。
スタイリスト・上野圭助 ターゲットマークの話をすると、もとは英国空軍のマーク。現在もこのマークは存在していて、60年代にザ・フーがこれをTシャツなどに多様してから、モッズファッションに取り入れられて、それによって空軍のマークとして認知される前に、モッズの象徴として世界中に浸透してしまった。しかも、2004年、商標登録所が「ターゲット・マークはモッズたちによって広まり、人々はそのマークがついた服を見ても、空軍を連想することはないだろう」という結論を出したから、モッズのムーブメントによって公有財産となったっていう。簡単に言うと、服飾の物ならターゲット・マークを使用するのはOKってこと(笑)。
WHAT’S THE WHO!?
THE WHO. The Kids Are Alright
〈ザ・フー〉は、イギリスのロックバンド。ビートルズ、ローリング・ストーンズと並び、イギリスの3大ロックバンドの1つ。1961年に前身バンドとなる〈ザ・ディトゥアーズ〉が結成され、1964年に同名のバンドがいたことが判明し、〈ザ・フー〉へと改名。1965年にデビュー・シングル〈アイ・キャント・エクスプレイン〉がリリースされ、全英8位となる。さらに同年10月の3枚目のシングル〈マイ・ジェネレーション〉は全英2位という大ヒット作になり、一気にスターダムへとのし上がった。彼らの活躍ぶりは、ポール・マッカートニー曰く、ザ・フーの出現は1965年の音楽シーンに於ける最重要事項と言わしめるほどだったという。1969年にリリースされたアルバム〈ロック・オペラ”トミー”〉で〈ロック・オペラ〉というジャンルを確立した。また1971年に発表された〈フーズ・ネクスト〉では、当時貴重なシンセサイザーを、ミニマル・ミュージック風に導入し後のテクノにも影響を与えた。ギターを叩き壊しドラムセットを破壊する圧倒的なパフォーマンスと文学性豊かな歌詞世界とのギャップが魅力の1つでもある。またファッションにも注目が集まり、当時はポップアートが最先端とされて、彼らは戦略的に取り入れていた。ユニオンジャックで仕立てたテーラードジャケット、服の全面に付けたバッジ、ラウンデルをあしらったトレーナーなどは彼らのトレードマークとなった。
HAIR / Terumasa Ikenono (Pluss teru biyousitsu)
MAKE / KASUMI SHIMAMURA (Pluss teru biyousitsu)
PHOTO / SHOTA MINAGI
STYLING / KEISUKE UENO (REFRAIN226)
MODEL /RISA SAKAMOTO (elegant promotion)
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プラステル美容室 ヘアメイク 島村香澄・Kasumi Shimamura 飯塚出身大村美容ファッション専門学校卒業後<プラス>に2012年入社。
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