LIRY vol,17 Special Issue Scent #2

三大香木

Fragrant Wood
香りの強い花”をつける3つの樹木。咲く季節は違えど、印象的な香りを持ち、誰もが一度は香ったはず。3つとも、季節を代表したり、詩や香水など、ワタシたちの生活のどこかに実は隠れています。

 

 

沈丁花 ・ daphne

 

ジンチョウゲ(沈丁花)

春の訪れを感じる強い香り

2月~3月頃、春先に花を咲かせる沈丁花。花の香りが沈香(ジンコウ)という木の香りに似ていること、丁子(クローブ)という香辛料に似ている花をつけることから、「沈丁花」と呼ばれています。ピンク色の小さな花を咲かせ、開花と同時に甘く上品な強い香りを放ちます。三大香木の中でも一番遠くまで香りが届くといわれており、その香りには120~150種類ほどの成分が含まれています。特に、「リロナール」という香り成分は沈丁花だけでなくスズランやベルガモット、レモン、バラなどにも含まれており、気持ちを落ち着かせる効果があるとか。しかし、科学的に沈丁花の香りをつくり出すことは難しく、フレグランス類での使用は少数。漢方薬としては「瑞香花」といい、炎症、鎮痛作用があり古くは薬草として使われていたことも。満開になると丸いポンポンのようになり、小さいながら、可愛らしさ、存在感がある花で、鉢植えや庭木として親しまれています。

 

 

ジンチョウゲ(沈丁花)の花言葉

「栄光」「不死」「不滅」「永遠」

沈丁花(Daphne)の名前はギリシャ神話の女神、ダフネ(Daphne)に由来しているといわれ、「栄光」という花言葉も女神ダフネのエピソードにちなんでつけられています。「栄光」は月桂樹の花言葉と同じで、神話では、「太陽神アポロンからの愛を受け止めきれなかった女神ダフネは、月桂樹へと姿を変えてしまい、ダフネを愛していたアポロンは自分の聖樹として月桂樹の葉で冠を作り、愛の証として生涯身につけていた」とされます。この伝説から月桂樹の冠は栄光の証とされ、沈丁花の葉が月桂樹の葉に似ていることから「栄光」という花言葉がつけられました。「不死」「不滅」「永遠」など継続する時間を意味する花言葉は、沈丁花が一年中葉をつけていること、他の花よりも開花期間が長いため香りが長続きすることが花言葉に関係しているようです。

 

next→ 金木犀

 


Photo /  Chihiro Fuchigami
Hair&Make / Ayano Ura (harimake FULL)
Special Thanks / F-cox
Model / Keiko Yamakawa (elegant promotion)

Share on FacebookTweet about this on Twitter