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キニナル!<パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊>

 

 

パイレーツ作品観たことなくても大丈夫!
壮大なパイレーツ最新作は笑いとアクション、そしてたくさんの愛を受け取るエンターティメント作品

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私にとっては待望のシリーズ最新作!新たな敵“海の死神”サラザールの登場も楽しみだったんだけど、2003年公開の1作目から、ジャック、ウィル、エリザベスの冒険を観てきたものにとっては、今回のウィルとエリザベスの息子ヘンリーの登場、そしてヘンリーの父親の呪いを解くという思いが叶うのかというのも気になるところ・・・。
ただ、1作目が公開された2003年は、14年前・・・今20代の若者達は6歳〜15歳かぁ・・・。私の周りの20代、観てないって人けっこう多かったもんなぁ・・・

20代、パイレーツ観てんのかな??

という素朴な疑問がわき、今回LIRY編集部から27歳の山田ルイちゃんと共に試写に潜入。
リアルな感想をもらいました。
と、同時に学生がどれだけパイレーツシリーズを観ているのか現役大学生に独自調査を依頼!(思った以上にがんばって聞いてくれたので感謝!)
結果は、
アンケート集計人数69人のうち(うち23人は女性)
パイレーツシリーズを
◎観ている(観たことがある)・・・35人
◎観ていない(1度もない)・・・34人
という結果に!!

あれ?意外に観てない観てないと思ったら観てる?
ただ、半分は1度も観たことがない人達だったので、シリーズ観てない人にとって今回の最新作はどうなんだ!!というところなんですが、
今回一緒に試写を観た山田ルイちゃん、

「1作目か2作目は観たけどあんまりよく覚えてない」

そんな状態で最新作を一緒に鑑賞しました!!

【ルイちゃん感想】
今回、この映画を鑑賞し、観ると言うより登場人物と一緒に壮大な冒険を体感した感覚に陥って、とても楽しかったです!特に、あるシーンでのジャックが、危なっかしいのにユーモアがありコミカルで笑いが止まりませんでした。
死を目の前にしてるにも関わらずあっけらかんとしたジャックの強運と存在感には相変わらずだなぁと感心し、これぞ、パイレーツ!と思いました。
また、自分自身の正体を解き明かすためにポセイドンの槍を捜索する天才天文学者のカリーナに共鳴する部分があり、物語の終盤で目にする光景や、謎が解き明かされたシーンがドラマチックで印象に残っています。
ヘンリーとカリーナの父への想い、全てが繋がった時。グッと心にきて、込み上げるものがありました。。

うんうん、泣けたよねぇ・・・。
シリーズ全部観てる私はもちろん、前情報なしのルイちゃんも心を動かされるのも納得の、いろんな思いとドラマが詰まったパイレーツでした。
まるでアトラクションに乗っている錯覚に陥るようなスピード感と爽快感があり、何よりもジャックをはじめ登場人物すべてのキャラクターに愛がある!(今回ラスト号泣)
小さな子どもから大人まで、世界中にジャック・スパロウのファンがいることからも、観た人を虜にする魅力がある映画が、このパイレーツ・オブ・カリビアンなんだろうなと思います。(ちなみに学生アンケートで「観たことがある」と答えてくれた人たちのうち半分も熱狂的なファン!)

そして肝心の「今までのパイレーツシリーズ観てなくても大丈夫なの?」ってところですが、

【ルイちゃんがわからなかったところ】
その1:瓶に詰められて小さな模型となったブラックパール号
その2:ウィルの呪い(永遠に海を彷徨い10年に一度しか陸に上がれない)

この2点はもちろん過去のパイレーツ作品の中に答えがあります。
でも、ルイちゃんも「なんでかな?」と思ったけど「そういうことなんだな」と今回のパイレーツを十分に楽しんだそう。観終わった後に「何があったのか知りたい!!」と過去作品を観ようと決めたそうです。

シリーズものの最新作が公開される時に「シリーズものを観てないので最新作を観る前にどれから観たらいいですか?」とよく質問されます。
全く別作品ですが、スター・ウォーズシリーズもよく同じ質問をされてました。
私の答えは「その時あってる一番新しいものを観て、興味がわいたら過去作品を観て!」。
最新作を観る為に、まるで義務のように過去作品を観なおしても楽しくない!
今観れる映画を観て、「この話の前に何があったの?」「ここで出てきたこれはどういうこと?」と疑問がわけば、過去作品も興味を持ってより楽しめるはず!

「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」を觀て、この人達に何かあったんだろう、どんな冒険があったんだろう?と思えれば、過去に公開されたパイレーツ作品があなたを待っています。

(山内亜紀子)

 

STORY
孤高の海賊ジャック・スパロウの過去を知る最恐の敵“海の死神”サラザールが解き放たれた時、海賊全滅へのカウントダウンは始まった。海賊全滅を阻止する為“最後の海賊”だけが見つけ出せる秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。かつてジャックと冒険を共にしたウィル、その息子ヘンリー、宿敵バルボッサなどオリジナルキャストも集結!
http://disney-studio.jp/
公開日:7/1(土)より公開中
劇場:TOHOシネマズ天神、中洲大洋、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、T・ジョイ博多 他

監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
出演:ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ 他

 


シネマコラムニスト 山内亜紀子

1974年生まれ。長崎県壱岐市出身。ラジオ制作、フリーペーパーで広告・PR の仕事に関わると同時に、映画記事担当の編集として、映画紹介、単独インタビュー、コラム、舞台挨拶や囲み取材を担当。その後、ホテルの広報に転職。2015年よりフリーとなり外部委託の広報として各社の広報業務を担当。また、継続して映画ライターとして活動中。