―今の大名はどう思いますか?

 バリ盛り上がっていますね。実際に大名は人も多いし。天神地区の商業施設の方からよく聞くんですけど、東京の会社がめっちゃ大名に食い込んで来ているみたいですよ。好きな人達が集まっている感じがしますね。キッカケは、また若い子達がオシャレしたいとかオシャレしようとする欲が出て来ているからじゃないかな。その探究心が掘る作業になって行っていると思うし。それが、怖かった街、行ったことがない街と言われていた大名に、足を踏み入れてみようっていうキッカケには絶対になってると思います。そういった若い層が来ているのと、10数年前にまだ大名が盛り上がってた時に来ていた10代が30歳とかになって、今度は子供を連れて来てる。それで、大名は子供を連れて歩くには歩きやすいっていう印象で来てるのもありますね。だから今、その2つが丁度良い感じになっているんだと思います。

 

 

―じゃあイベント人口も増えて行っているってことですか?

 なんと、これが減っているんです。ただ減っていく一方ではないと思うんですけどね。と言うのも若いアーティストの子達、東京の〈サチモス〉を筆頭にすっげえいいユースバンドが出て来てる。〈ネバーヤングビーチ〉とかもそうだし。彼らが古着とか好きなんですよ。例えば〈サチモス〉のボーカルのヨンスとかモデルもやってるじゃないですか。ファッションと音楽がリンクして、結構ファッションアイコン的なとこにも来ているから、今から盛り返して来るんじゃないかな。でも、どっちかって言うとDJよりもバンドブームが来ると思う。最近は、音を聴きにクラブに来てる子とか少ないんだよね。みんなの集まる場所とか社交場になっちゃってる傾向があるから。

never young beach – なんもない日(official video)

ー音楽による影響は? 

 僕の場合は、本当に音楽から力をもらってる部分とかめっちゃありますね。〈オトギバナシズ〉って言うヒップホップの子達がいるんですけど、その子達がインフルエンサー的な感じなんで、買い付けの時は彼らの洋服の雰囲気とかをイメージしながら、メンズの洋服を買ったりしますね。結構、アーティストの雰囲気とかで買う事とか多いですね。例えば、今〈オトギバナシズ〉が履いてるスニーカーのあの雰囲気のやつを買い付けてこようとか、こんな感じで。でも、これは最近の考え方ですね。今出て来ている20代前半のあのユースシーンを見ると、彼らが与えている影響力はでかいと思うんですよ。やっぱ注目しておかないといけない。それで、本当にそれっぽいの買って来るとバカ売れするんですよ。

THE OTOGIBANASHI’S “Fountain Mountain”

ー【アジアンナイトサミット】

 ずっとイベントをやっているんですけど、ドラムロゴスとかで2、3回イベントをやるとお客さんが入りきれない状態になるんですよね。せっかく来てくれたのに中に入れないなんて、なんか申し訳なくて。やっぱり、イベントに来てくれた人達みんなに楽しんで欲しいって思うし。そう思った時に、フェスがあるじゃんってなって、そこからフェスをやりたいなって思う様になりましたね。そしたら、福岡を中心としてアジアを囲み、アジア圏の首都が福岡だって主張するフェスを作ろうっていう話が僕の所に舞い込んできたんです。国外向けのフェスで、色んな国のDJやバンドを集めて、色んな国からフェスを目的に福岡へやって来るっていう流れを作りたいなって。【新アジア圏構想】って言うんですけどね。その足掛かりが、〈ミルズ〉のラストナイトのイベントでした。ちょっと面白かったのが、福岡の歴史あるクラブの最後の夜ってコトで、イベントに来てくれた人達の年齢層が高かったっていうところ。今後のイベントやフェスをやる上での良い収穫になったかな。しかも、このイベントのおかげで、釜山市がやっている釜山ロックフェスとミュージックシー天神が定期的に提携して、イベントをやっていこうっていう話が結構盛り上がってきてたんです。ただ、残念な事に国際的な問題もあって、1回止まっちゃったんですけどね。

16年に惜しくも歴史に幕を閉じた<ミルズ>のラストを飾ったのが、<アジアンナイトサミット>。アジア各国のゲストを迎え福岡で開催されたグローバルクラブイベント。

COLTECO × NINE-Ist – LIVE at.FUK <ASIAN NIGHT SUMMIT 2016.9.23 at.MILLS>

―最後に、最近気になっている音ってありますか?

 音とかジャンルじゃないけど、福岡ローカルのユースシーンにめっちゃ興味あります。興味あるっていうか、そこに対して感度高くいたいなって。今度、福岡のバンドでレーベルを作ろうと思ってて、キースに行ったんです。するとそこに、アトラクションズ〉っていう男性5人組のバンドがいて、それがもうめちゃくちゃかっこ良い。ルックスは良いし、歌も楽器も上手い。ロックにダンスミュージックを融合させている今っぽい曲で、曲をちゃんと商品化出来ているし、どこかニューウェーブ的な感じもしますね。最近はこの子達をずっと追いかけてて、そのレーベルへの誘いをしてるんです。昨日もキースに行って、ひたすら口説いてきました。その甲斐あってか、その誘いを受けてくれる事になりそうなんですよ。このバンドが出てきたおかげで、福岡の若い子達も、もしかしたらとんでもないカルチャーシーンを作る可能性があるんです。この子達の他に、もう一つ注目しているバンドがいるんです。〈アバウトアルーム〉っていう4人組のバンドで、彼らもめっちゃかっこ良いんです。ボーカルの子が、すでにキャラが出来上がってて、それがまた良いキャラしてる。この2組のライブにはカワイイ青文字系の女の子がたくさん来るんです。ライブ後には取り囲まれたりしていましたよ。この2組のバンドはすでに、コミュニティを作る力を持っているから、あえて、東京進出させずに福岡在住のままメジャーまでもっていけると良いなって。〈アトラクションズ〉は1年以内に〈サチモス〉と対バンさせたいなって思っています。余談ですけど、〈サチモス〉も有名になる前は、ジャミロクワイのカバーとかやってたりしていたんですよ。あの感じはやっぱり良いですね。84〜91年代のニューウェーブ、マッドチェスターの空気感。今の若い男の達って、センター中分けのアイビーとか後ろ刈り上げるっていう髪型が流行ってますよね。そういう所とリンクしていくと思っています。

 

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PHOTO /DAISUKE SHOUDA (KRK)

 


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