LIRY VOL.14 With Music

音楽と、

special interview SHUJIRO MIYANO

BINGO BONGO

 

 

 アパレル、飲食、音楽の3本の矢「ミヤノミクス」を福岡サブカルシーンに投下中。アジアにコミットした<アジアンナイトサミット>、競艇場をフェス会場化した<シーピクニック>、2030年近未来のクラブイベントをコンセプトにした<リシンク>などを主催し、他に例を見ない企画力が全国からも注目を集める。ファッションウィークやミュージックシティ天神などは大名地区代表として関わり、その活動は多岐に渡る。“音楽とファッションと生きてる”<ビンゴボンゴ>宮野氏へのロングインタビュー。

BINGO BONGO

―DJなどの活動をされていますが、音楽に興味を持ったキッカケとは?

 16歳頃に、僕の中でバンドブームが起こったんです。〈ブルーハーツ〉や〈ジュンスカイウォーカーズ〉とか「イカ天」を見ていたんで、あの中から出てきたバンドだったら〈ブランキージェットシティー〉、〈たま〉とか超好きでしたね。このバンド達を好きになった事が音楽へ興味を持つキッカケとなりました。中学生の時に、新聞配達のバイトをしていたんですが、バイト中にも〈ブルーハーツ〉を聴きながら配達していましたね。

 

―洋服と音楽をなぜ好きになったのか?

 全般的にサブカルチャーが好きで、当時、兄が警固公園でスケボーをしているチームにいて、その影響で洋服や音楽が好きになりました。兄が中学生の頃から〈ボン・ジョヴィ〉とか〈ガンズ・アンド・ローゼス〉とか聴いてたんですけど、なんじゃこらって思いながら聴いてたんですよね。

ーちなみに、その当時ってどんな格好していたんですか?  

 スワット(現在は上人橋通り)がまだ北天神のショッパーズの奥のビルの5階にあった頃、僕は中学生だったんですが、そこで買った迷彩パンツにダックのライダースを着て、そしてなぜか靴はバッシュのLAギアとか履いてました。当時、西通りにあった三角村か三角公園か忘れたんですけど、洋服売ってたテント村みたいなのがあって、そこでシンプソンズのTシャツに出会ってそこから黒人文化が好きになりましたね。

ーなぜにまたシンプソンズでB系に?  

 シンプソンズのTシャツがめっちゃ流行った時期があって、シンプソンズのTシャツの中でも、黒人のバージョンになっているやつがあり、それを見てブラックミュージックに入って行きましたね。だから当時、中学3年生だったので15歳でシンプソンズのTシャツからブラックミュージックにハマりました。たまたま繋がりがあり、それと同時期位のタイミングで、当時今泉にあった〈ダイスアンドダイスで〉〈ミノトール〉のデザイナーの泉さんが店員やってたんです。その時、泉さんから〈トゥエンティーフォー・セブン〉っていうブランドのレセプションがあるんだけどこないかって誘われて。初めて行ったクラブがそこだったんです。中学3年生の時だったんで、ガキ3人で行ったらめっちゃ怖かったんですけど、すごく刺激がありましたね。かっけえなって。そしたらハマっちゃって。その時に流れていたのが、〈ソウル・II・ソウル〉とかその辺りが出てき始めたぐらいで。泉さん達もブリストル系の音楽とかの話をしていましたね。そのあとに出てきたのが〈ビースリー〉とかですね。

ブルーハーツ 人にやさしく

Soul II Soul – Back To Life

 

―クラブにハマって実際にDJをやるキッカケは? 

 8歳の時に、九州産業大学に通ってたんですけど、その時の先輩方が【ルーツパワー】っていうイベントをやっていて、がっつりとイベントに参加し出したのはそこからですね。そのルーツパワーにビームスとハリーズのスタッフがたくさんいて、バリバリおしゃれでかっこ良かったんですよ。そこで影響されて、DJをやろうってなる前にレコードを買い出しましたね。最初にDJしたのが21歳位で、ビックカメラにターンテーブルとか買いに行って、1ヶ月後には友達と親不孝でイベントをやっていました。初めてのイベントだったんですけど、意外と人が集まっちゃって、それで調子に乗っちゃいましたね。この時かけていたのは、DJの師匠の影響でグランドビートっていうジャンルをかけていましたね。それが特有のビートで、BPMの遅い曲だったのでチルアウト的でゆるく踊れる感じでしたね。

 

―アパレルに着いた経緯というのは?

 元々、14歳の時から自分は絶対に洋服屋をするって決めていたんですよ。大学卒業して2ヶ月後位にナイロンに入りました。そしたら、オオタさんっていう2つ上のDJやっている方に出会って、仕事を辞める時にナイロンのイベントで〈ミッシェルガンエレファント〉のウエノコウジさんを呼んでイベントをしていましたね。独立したのが、僕が25歳の時です。ナイロンにいたのは2年と少しで、半年位は明太子工場でバイトして、独立資金をさらに貯めてそれを元手に独立しました。

 

―【ビンゴボンゴサウンズ】

 お客さんを楽しませようと企画したイベントで、ビンゴボンゴって結構ノリノリで接客するお店なんですよ。踊りながら。それが上手くいって、ならもっとその楽しさをみんなで共有できる場所を作ろうと思い、ビンゴボンゴサウンズを開催しました。最初は「キースフラック」でやってたんですけど、1年位でお客さんが溢れちゃって収まらなくなったので、「ルームス」に移しました。その時点でライブイベントへと変わり、10周年は「ドラムロゴス」でやりましたね。お客さんメインでやってて、400人位集まりました。その時に初めて、ライブ好きな方が来られるようになりましたね。ビンゴボンゴサウンズは、17年前から始めて15年前にライブイベントに変わったので、15年目になりますね。クラブイベントでは、【ギミックマジック】っていうハウステクノ系をやったりしてます。

<ビンゴボンゴサウンズ>10周年パーティーは、会場を「ドラムロゴス」へと移し。ゲストも、<スチャダラパー>、<トーキョーNo.1ソウルセット>、<曽我部恵一withおとぎ話>などなど豪華なゲストを迎えライブスタイルで行われた。

 

<ギミックマジック>。ハウスやテクノといった、クラブサウンドをメインとし、<ビンゴボンゴ>が不定期に開催しているクラブイベント。こちらが、2009年に行われた初回のフライヤー。

 

―【シーピクニック】などの完全にイベント系をやり出すようになったキッカケとは?

 なんか、街に衝撃を落としたかったんですよね。普通じゃないことをやらないとみんな驚かないから。でもやっぱり、競艇場とか普通にイベントやらせて下さいって言っても貸してもらえないから、そこを借りる建前みたいなのを色々考えてからやりました。ライブとかクラブじゃないイベントでは、初めての試みでしたね。次も色々考えていて、舞鶴公園でフェスをやってみようと思ったりしていますね。

<シーピクニック>。ボートレース福岡が巨大フリマに!入場無料で、二日間のイベント開催!競艇場の敷地を大胆に使用したニュースタイルのイベント。

 

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DIRECTION & EDIT BY LIRY
PHOTO / DAISUKE SHOUDA (KRK)


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