MAKANAI

ーまかないごはんー

ひとことに<まかないごはん>と言っても、それは飲食店主のスタッフを思いやるキモチ と、料理開発など、食べ物への深い愛が詰め込まれた究極の料理だと考える。そこから 広がる無限の可能性をフードアナリストの田部ひとみが厨房を覗き見し、料理だけでは なくそのお店の核となる大切なタカラモノ達をも紹介していきます。

 

 

・ギジ 

天神からほどよく近く、人気の飲食店穴場スポットも多い地域の平尾のGIJIは高宮通りから少し入った通りにある。机や棚などが木製であたたかみを感じる店内。オーナーやスタッフの人柄も同じように優しい。「ただいま」という感覚でお客様が入ってくる。ここのメニューというと、ビールやワインに合いそうな酒のアテが並んでいるが、実のところ、本当のメニューはお客様の心にあった。こんなもの食べたいけどできるかな?と今あるある材料で創り出すメニュー。それは店名の「GIJI」のように疑似まかない感覚で食べることが出来る。この店名の由来はオーナーの東京サラリーマン時代にある。自宅で「疑似飲食店感覚」で友人らと楽しく家飲みを始めたストーリーから付けられた名前とのこと。入り口近くには音楽絡みのフライヤーなども発見。音楽好きのお客様も多いとか。また歌い手として活動しながらバイトで働くスタッフもいる。隣のページのイルコルティーレでCD発売記念パーティを実施するというから、また世間は狭い。疑似には・・・疑似恋愛も入るかも?と語るスタッフ。お客様同士が仲良くなりカップルになったり結婚まで到ったそう。「疑似」は時折「本物」に変わるということも目の当たりにする。

 

 

ボロネーゼうどん 〜13種の気まぐれスパイス〜

ある日のまかないは、ボロネーゼパスタから応用して作られたボロネーゼうどん。ボロネーゼとはいえどもカレーのようなスパイシーな香りが食欲をそそる。麺は平麺。焦がしたチーズでスパイスの効いたスープと、とろりと絡み合う麺。箸が止まらない。いただいている間にいらっしゃったお客様に、一つ一つカウンターに並ぶ手作り菓子や自家製の果実酒など熱く語るスタッフ。「気まぐれ」と表現しつつも、発見や研究の連続で、変化や進化を追求していくスタッフの想いはまかないにもしっかり込められていた。

 

 

PICK UP 灯り 

昼間、店の外を通ると一見カフェのような雰囲気だが、夜になるとゆっくり表情を変えていく。お月さまのような光であたたかく包み込む照明は、このお店がオープンした際に友人や知人がお金を出し合ってプレゼントしてくれた。照明のデザインはイギリスのデザイナー「ジャスパー・モリソン」によるもの。カウンター席とテーブル席、立ち飲み用のテーブルに、ソファ席のある店内。どんな場所にいても、優しい灯りに誘われたお客様の笑顔とココロを、今日もそっと包み込む。

 

 

information 

GIJI ギジ

福岡市中央区大宮2-1-31

☎︎092-753-9170   open-close/12:00〜14:00  18:00〜2:00

PHOTO / HAJIME MATSUMOTO (hpc)

pr_sq-01
ーまかない案内人ー
田部ひとみ・フードアナリスト
日本フードアナリスト協会主催の食の親善大使2016年度<食のなでしこ>コンテストにおいて全国1,000人の応募の中から6名中西日本で唯一受賞。福岡のFMラジオ局で全国のお土産品、加工品を900品以上紹介。食と伝統の融合をテーマに、九州のヒト・コト・モノを食のフィルターを通して発信。テレビ・ラジオ・雑誌、イベント等で活動中。目指すは地域の魅力発掘・美味しいお宝発掘ハンター。
Share on FacebookTweet about this on Twitter