LIRY BY LIRY column from Lui Yamada

「となりのヤマダ」

山田ルイが撮る“女の子”

 

撮られる側の人が、撮る側になったらどうなるんだろう?多分、それは“お隣さん”のような空気感なんだと思う。撮られる側の山田ルイが、ただひたすら撮る側になる企画「となりのヤマダ」。

⑴ 坂本梨紗 model

 

坂本梨紗ルーシーと呼ばれる女の子。初対面の時、勝手に初めてではない気がした。なんとなく、ワタシと似た様な空気を持ってる気がした。年齢は近くもなく、遠くもないけど、一応ワタシが年上。正直、撮影中は「年上の役目」と言う様なものは一切機能しなかった。寧ろ、ルーシーの方が年上なのでわないかと錯覚するくらいの安心感と包容力。優しくて、強くぶれない何かを感じた。この撮影は、ジェンダーも年齢も色んなものを越えた“love”をテーマに、ワタシの思う理想。永遠に美しくて、優しい世界を作りたくて撮りました。彼女にあって、ワタシにないもの。ワタシあって、彼女にないもの。人、ひとりでは完璧ではないもどかしさと、こころの隙間が埋まったような一瞬の光と一体感。その儚さを閉じ込めたかった。この日、“10億分の一秒を生きる”ナノ・セカンドと言うルーシーの好きな曲を聴いて、ワタシは山に帰った。

 

 

ぼくたちの逃避行と秘密の基地がサブテーマ。スタイリングはルーシーの美しすぎるボディを活かしたモードシンプル。となりのやまだでした。

 

PHOTO & TEXT / LUI YAMADA


山田ルイ / LUI YAMADA

福岡県の山の中出身。ESMOD JAPON TOKYO卒業後、帰福。目指すはB級やきそばな小型ミニマムモデル。。