LIRY VOL.14 special issue With Music
音を感じずにはいられない! 音楽と、「装い」。
*2 -・ヒップホップ・レゲエ・R&B篇-
いつの時代もスタイルに魅せられ、崇拝しカルト的になっていた。常に時代を彩るのは文化だ。その中でも、色濃くワタシたちに影響を与えているのは、やはり「音楽」な気がする。“音を感じる”なんて、小説のような比喩もワタシたちの様なスタイルジャンキーが持つ文化背景にはお似合いな気がする。音楽と装い、様々な音楽背景と共に魅せる。YouTube 付き
・Hip-hop
常に変わりゆくストリートスタイル

<インディアンズ>のブルゾン ¥5999 <フブ>のスウェット ¥5999 (ともにユーズド|スピンズ) <ティンバーランド>のイエローブーツ ¥23000 (シックスインチプレミアムブーツ|ティンバーランド/ VFジャパン株式会社 <トミーフィルフィガー>のオーバーオール スタイリスト私物 他モデル私物
MODEL / DREAHNNA
70年代のアメリカ、ヒップホップ文化誕生の地ブロンクス区で、アフロ・アメリカン(アフリカ系アメリカ人)やカリビアン・アメリカン、ラテンアメリカの住民のコミュニティで行われていたブロックパーティから生まれた文化。hipはかっこいい(スラング)、hopは(ぴょんと)跳ぶ/跳躍するという意味で、アフリカ・バンバータは、音楽やダンスのみならず、ファッションやアートを含めた黒人の創造性文化を「黒人の弾ける文化」という意味を込めてヒップホップと呼称した。貧困層からの成り上がりな曲が多いぶん、90年代まではオーバーサイズな服が主流。2000年代に入って、変わらず派手なブランドを好む傾向もあったが、段々とオーバーサイズからジャストサイズにダウンサイズしていき、派手さを残しつつも洗練された感じがヒップホップファッションにも感じられるように。2016年期頃から、ストリートシーンのオーバーサイズは、80~90年代のヒップホップを彷彿させる装いも昨今垣間みれる。
N.W.A. – Straight Outta Compton
BUDDHA BRAND 人間発電所
・Reggae
ラスタの精神性を重んじる

<ラスタカラー>のメキシカンパーカー ¥3800 <ラスタカラー>のキャスケット ¥3800 <ステューシー>のロングTシャツ ¥9800 (全てヴィンテージ|フェアファックス) <ヴァンズ>のスニーカー ¥7800
HAIR & MAKE / YUKA HIRATA (paracrie)
MODEL / SHINO AYAKAWA (LOCO PRODUCTION)
レゲエは、レベル・ミュージック(反抗の音楽)であると言われる。理由は、社会批判、物質主義への批判、反植民地主義などの政治的なテーマが多く歌われるている。これは、ラスタファリアニズム(ジャマイカ黒人による、宗教・政治運動)の影響が大きい。全てのレゲエ・アーティストがラスタファリアン(ラスタ)というわけではない。レゲエファッションやボブ・マーリーでお馴染みのラスタカラーは、黒、赤、緑、黄色の4色で組み合わされており、それぞれの色にはちゃんとしたシンボル的な意味が込められている。「黒」解放のために戦った黒人戦士。「赤」戦いで流れたラスタたちの血。「緑」故郷ジャマイカの豊富な自然。「黄」楽園アフリカの富。また、大麻を神聖な植物としていることから、サブカル的な面でラスタフに傾倒したり、憧れる者もいる。しかし、ラスタにとってガンジャ(マリファナ)の使用は必須でもなければ、思想の中枢を担うものでもない。むしろまったく大麻を吸わないラスタマンもいる。近年、アメリカで人気ラッパーの<スヌープ・ドッグ>がラスタへの信仰心を表すため“スヌープ・ライオン”に改名。しかし、ラスタコミュニティーからは「マリファナ愛を正当化したいだけだろう」といった多くの批判の声があがった。
The Harder They Come – promo trailer
Snoop Lion – Smoke The Weed ft. Collie Buddz [Music Video]
・R & B
女性が持つ妖艶さ

HAIR & MAKE / YUKA HIRATA (paracrie)
MODEL / SAKI AIBA (elegant promotion)
<カンゴール>のファーゴラハット、<ティンバーランド>のヒールブーツなど、全てスタイリスト私物

全てスタイリスト私物
HAIR & MAKE / YUKA HIRATA (paracrie)
MODEL / MISAKI TOMIMATSU (elegant promotion)
リズムアンドブルース(Rhythm & Blues)の略で、1940年代にジャズやブルース、ゴスペルといった黒人音楽(ブラック・ミュージック)。元々は黒人の地位向上のため自らの音楽を魂の叫び=ソウルミュージックと呼び、彼らの音楽がよりモダンになり60年代ころからはリズムアンドブルースと一般的に呼ばれるようになった。近年では打ち込み系の歌唱力を重視したリズムでクラブ寄りなサウンドで人種や文化に問わず、このような曲調をR&Bと呼ぶ。<ジャネットジャクソン>、<メアリー・J.ブライジ>、<アリシア・キーズ>などR&Bを代表する女性シンガーは、ヘソ出し、ボディラインを強調するドレスなどのセクシーなファッションを着用。強く、美しい女性像を体現してきた。日本では、<宇多田ヒカル>、<ミーシャ>、<AI>、<エミマリア>、<安室奈美恵>。なかでも、90年代後半、<安室奈美恵>のスタイルや髪型、メイクなどに憧れる若い女性たち、いわゆる”アムラー”が大量発生した「アムラー・ブーム」を巻き起こし社会現象となった。また、ブラックやブラウンなど、シャドー系のメイクが流行。日焼けサロンで浅黒く焼いた肌、小さなTシャツやミニスカートなどはLAファッションと呼ばれ、当時の10代の女性のファッションとして定着していく。
LL Cool J – I Need Love
Pia Mia – Mr. President (Official)
information
ティンバーランド/ VFジャパン株式会社 ☎0120-953-844
フェアファックス ☎092-771-6036
スピンズ ☎092-721-1311
PHOTO / BUN YOKOYAMA
STYLING / KEISUKE UENO (REFRAIN226)