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LIRY VOL.14 special issue With Music

音を感じずにはいられない! 音楽と、「装い」。

 

*1 -パンク・ロカビリー・スラッシュメタル・グランジ篇-

いつの時代もスタイルに魅せられ、崇拝しカルト的になっていた。常に時代を彩るのは文化だ。その中でも、色濃くワタシたちに影響を与えているのは、やはり「音楽」な気がする。“音を感じる”なんて、小説のような比喩もワタシたちの様なスタイルジャンキーが持つ文化背景にはお似合いな気がする。音楽と装い、様々な音楽背景と共に魅せる。YouTube 付き

 

 

 

 

 

・Punk Rock  

反逆的スタイルの代表格
_1-01ライダースジャケット ¥19800 (ユーズド|フェアファックス)<トライアンフ>のベルト ¥27000 レザーハンチング ¥12000(ともにヴィンテージ|フェイスアンドサンズ) <セディショナリーズ>のガーゼシャツなど、他全てスタイリスト私物
MODEL / YURIA MAEDA (A-LIGHTS)
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左 ラウンドカラー ¥22000(テディー) レザースカート ¥20000(ヴィンテージ)ともにエバーグレイ 他全てスタイリスト私物
MODEL / LUI YAMADA (elegant promotion)
HAIR & MAKE / NATSUMI SATO (CO5)

パンクファッションが特に人気を博したのがイギリス。1970年代当時のイギリスでは階級制度も色濃く残り、上流階級の伝統的でルールだらけの生活様式やエレガントな服装スタイルに対し、不況が続く中で生活が苦しいイギリスの労働者階級の若者達が、このような社会全体に対する反抗の主張として取り入れ、人気となったのが薄汚れた奇抜なイメージのあるパンクファッション。パンクファッションの代表格<セックスピストルズ>は、“ヴィヴィアン・ウェストウッド”がデザインした過激なファッションを纏い、ヴィヴィアンともに社会現象と化し、「パンクの女王」と呼ばれた。

Toy Dolls – She Goes To Finos (We’re Mad, Sunderland, UK, 1984)

Sex Pistols – God Save The Queen

 

・Rockabilly  

伝統的スタイルを重んじる
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エドワードジャケット ¥34560 ループタイ ¥1080(ともにインポート|フェイスアンドサンズ)タートルネックカットソー ¥18000 ジェーンスミス|バースデー) 他全てスタイリスト私物 
HAIR & MAKE / NATSUMI SATO (CO5)
MODEL / RISA SHINCHI (elegant promotion)

<テッズ>は音楽とファッションが繋がった初期の例と言われている。50年代のイギリスで誕生し、ロカビリーやロックンロールを好み、イギリス発祥なのでアメリカのロカビリアン達とは、少しファッションが違う。また、同じイギリスのロックンロール好きでもレザージャケットなど愛用した<ロッカーズ>とも雰囲気が違う。“エドワーディアン”(エドワードジャケット)と呼ばれるジャケットが特徴。男性は、丈が長く、襟や袖口はヴェルヴェット。スリムなパンツに頭はガッツリの“リーゼント”。女性の場合は、彼氏のエドワードジャケットを着用したり。世代から、世代へと受け継がれていく、伝統を重んじるイギリスのスタイルのひとつ。70年代のパンク期に<セックス・ピストル>のジョン・ライドンが<テッズ>にナイフで刺されたという有名な話もある。

THE RIOT ROKERS – GONE,GONE,GONE

 

 

 

・Thrash Metal  

スタイルはラフ、サウンドは重め
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<アンスラックス>のTシャツ ¥3000 デニムショーツ ¥2000 (ともにユーズド|スピンズ) スタッズベルト ¥12800 スタッズブレスレット ¥4104(ともにユーズド|フェアファックス)  <ヴァンズ>のスニーカーなど、他全てスタイリスト私物 
HAIR & MAKE / NATSUMI SATO (CO5)
MODEL / YUMI NAKATA (elegant promotion)

従来のヘヴィメタルにハードコアの過激さを加えた音楽形態を指す。<スラッシュメタル>が台頭してきた80年代中頃は、LAメタルのような奇抜なメイクやヘアースタイル、露出度の高い服装で卑猥さを強調するバンドが流行していた。こういった流れに対する反動か、バンドの多くは、“Tシャツ”に“パンツ”だけの悪く言えば薄汚い、よく言えば硬派かつ質素な服装。代表的なのは、<メタリカ>、<アンスラックス>、<メガデス>また、アメリカ西海岸出身<スイサイダル・テンデンシーズ>などのバンド。昨今は、西海岸のスケーターファッションとも似通う点もあり、判別しづらいコトもある。

Anthrax and Public Enemy – Bring The Noise (1987)

 

 

 

・Grunge  

ボロボロをあえて着る
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モヘアニット ¥18000 (リーツテイラーザズー|エバーグレイ) サングラス ¥12000 (ホワイトライン|ロイター) <リーバイス501 66前期 >カスタムデニム 参考商品 ローラーズハイ
HAIR & MAKE / NATSUMI SATO (CO5)
MODEL / RISA SAKAMOTO (elegant promotion)

コンバースのジャックパーセル、モヘアニット、カーディガン、ボロボロのダメージデニムにチェックシャツ。まさに、あの<ニルヴァーナ>の“カート・コバーン”の装い。グランジファッションとは、グランジロックという90年代のアメリカのロックミュージックを出自とし、グランジとは、ロック音楽のジャンルのひとつ。「汚れた」、「薄汚い」という意味の形容詞 “grungy” が名詞化した “grunge” が語源。近年では、16ssとして<グランジ>に影響を受けたコレクションを発表した“エディ・スリマン”のサンローランの存在もあり、再び注目を浴びたファッション。

 

Nirvana – Sliver

 

information 

エバーグレイ☎092-521-0796
フェアファックス ☎092-771-6036
フェイスアンドサンズ ☎092-732-3139
バースデー ☎092-721-1125
スピンズ ☎092-721-1311
ロイター ☎092-715-0775
ローラーズハイ ☎092-722-6284


PHOTO / BUN YOKOYAMA
STYLING / KEISUKE UENO (REFRAIN226)