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LIRY BY LIRY column from BUN YOKOYAMA

映画 と hiphop

第二話「日本に来たら日本語話せコノヤロウ」

前回洋画だったので今回は邦画にしようかなって思います。

そして、前回のイメージフォトが桜だったので今回も桜にしちゃいます。ってことで今回の映画は『狂気の桜』。

この映画は完全に右翼ですね。日本LOVEみたいな。高度経済成長のバブル時代が終わり、その後日本はアメリカの輸入物で溢れ、街も食べ物も人の心も全てがアメリカ色に染まっていった時代に若い3人が反アメリカ精神で現代の闇にぶつかっていくっていうストーリーなんですが。

この3人の生活と世間に対しての闇が凄くて凄くて。でもそれを利用する大人がいて。大人との対立やイデオロギーなど心情の描き方も凄くリアルで美しい。

キャストも豪華で脇を固めるのは原田芳雄江口洋介。そして主演は窪塚洋介。もう最高なキャスト。 個人的に窪塚洋介が凄い好きで…GO」「池袋ウエストゲートパーク」、最近では「TOKYOTRIBE」でのンコイ役。イカれた役が多いんですがもうどれも最高です。しかもこの時の彼に関しては役者としては本当に凄い。この映画でのこの役は彼以外考えられないですね。本題に戻りますが、この映画が僕にJAPANESE HIPHOPを植えつけてしまいました。良くも悪くもって感じですが。笑

主題歌に当時人気を博していたラッパーZEEBRAを筆頭に活躍していたクルーのキングギドラが担当し、K DUB SHINEが音楽を担当し話題になりました。HIPHOPの曲が映画の主題歌!?って当時は驚きでしたけどね。それくらいまだHIPHOPが世間に浸透してなくて、まだまだ悪いイメージが多かったのが事実です。「ニッポンっていうかアメポンですね。」この台詞は当時街で遊びまくってた僕に衝撃を与えました。

みんなアメリカの飯食ってアメリカのモノ着てアメリカの言葉しゃべってアメリカの音楽聞いて。日本知らねえ奴は日本人じゃねえなって感化されてましたね。笑僕らの世代でもリアルタイムで観た人は少ないんじゃないんですかね。現代社会が進んでる今の日本で、トランプがどうのとか言ってる前にまずは安倍政権だろって話。そんな感情で今でも観れるんじゃないでしょうか。そんな映画です。雑過ぎますかね?笑

凶気の桜(Evil crazy sakura) Trailer

キングギドラ – ジェネレーションネクスト

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PHOTO & TEXT /BUN YOKOYAMA

_PR_BUN-01 横山ブン / BUN YOKOYAMA

神奈川県横浜市出身、福岡県福岡市在住。九州ビジュアルアーツ映画学科卒業後、上京。福岡でのドラマの助監督経験を活かし上京後もドラマの現場に。その後、京都の東映撮影所にてテレビ朝日の2時間ドラマの助監督を経験後、帰福し Photographerに。福岡発のファッション誌LIRY等の雑誌の写真を撮る。ファッションフォトをメインに幅広い分野の写真を撮影。 アーティストのMVなど企業の映像も手掛ける。撮影クルーP&M.lifeを立ち上げ、福岡を拠点に活動中。 Girl’s Photoをメインに毎月モデル撮影を行う。