LIRY VOL.9 女の子、男の子。
永遠のテーマ「男と女」
本誌でおなじみのアノ方から、初めましてのコノ方まで、各界の男女に語って貰いました。別に、正解なんてのは永遠に見つけれないって分かっています。しかし、知りたいんです!人の意見ってヤツを!だって、「男と女」という究極の二択は、私たちの永遠のテーマだから〜!
ファッション篇
開き直った男の真面目トーク
#1 TAKE THE OFFENSIVE
- 編集長兼スタイリストの上野圭助(うえのけいすけ)。セレクトショップバースデー代表 西村直(にしむらすなお)。古着屋オーナー綱分雄一(つなわきゆういち)。三者の共通点は、オトコ。そして、ファッションと向き合っている。そんな三者のオトコ目線で、「オトコとオンナ」を酒場で語った「酒とオンナと、ファッション時々戯れ言」。
語り手① にしむらすなお
警固のセレクトショップ<バースデー>のカリスマ 古着を経て、セレクトショップへ。そして、独自の感性でセレクトしたレディースも取り扱う。酒の席は熱く語れるオトコだが、22時以降は基本眠気が襲う健康オトコ。自称警固の狂犬。
● 異性のファッションへの関わり方
-開き直りのはじまり。
西村直 アパレルとしては、男性の接客と変わらないかな。洋服の価値をちゃんと話せば理解してくれるし、男性によくある服好きみたいな感じで、「このニット、どうやって作っているんですか?」なんて聞いてきたりもする。本当に洋服が好きな人達って、洋服が持つ価値を知ろうとしてくれると思う。でも、今でも正直難しいと感じるのはサイズ感。トップスは平気だけど、ボトムは難しいと感じる時がある。どうしても、メンズの感覚が抜けないかな。
綱分雄一 ウチの店は、店舗ごとにメンズの店、レディースの店で分かれているけれど、レディースの店で感じるのは、接客が女性じゃないとダメな人もいるんですよ。僕は、サイズ感や着用した時のシルエットはイメージ出来るけど、細かい動きとかは、なかなか想像出来なかったりもするから、その先の接客が弱い時もある。だから、モノの価値とかを伝えるスタイルに変えていく場合もあるかな。女性への接客が弱い部分は認めたくないけど(笑)
上野圭助 確かにスカートが膨らむとか、どんな動きが出るとかのイメージは難しいね。生活の中での洋服の動きなんて人それぞれだし、なかなか想像するには厳しいものがあるね。スタイリストとして、レディースをやり出したばかりの頃、女性が多い現場だと凄く辛かったかな。ヘアメイクさんや、クライアントさん達が女性ばかりの時のフィッティングとかは、「こっちの方が可愛くない?」という女性の声を、いつも受け止めては、どこかで戸惑ってた。だから、凄く勉強したし、自分の感性だからこそ作れる女性像っていうのを意識していったかな。その女性ならではの感覚に対するコンプレックスみたいなものが、自分の好きな女性像や、自分だったらコレ着るなっていう感覚が、今の自分のスタイルを創り上げてるとは思うね。仕事内容にもよりきりだけど。
綱分雄一 確かにね。その開き直りってのが大事なのかもね。女性スタッフならではの観点もあるだろうけど、僕が好きになって始めた店で、自分の感性が溢れている場所だからこそ、根底の部分はぶれない。絶対に良いものを並べてるって自信があるからね。
語り手② うえのけいすけ
スタイリスト、クリエイティブディレクター <リリー>編集長 本誌編集長。スタイリングのお仕事の割合が、レディースが9割、メンズが1割。そして、時々撮影するが、写真も全て女子なオンナに囲まれた生き方を選んだオトコ。職業柄、勘違いされるが健全な恋愛対象を持つ。
●オンナに思うファッション。
西村直 女性のファッションって攻める時の攻め方が凄いよね。凄く独創的になったり、あるいは肉食系女子みたいなファッションで攻めたりさ。多分、女性の思考には若さや美しさへのリミットがあると思うから、その思考に全力で向き合ってる女性はカッコイイって思うよ。男性ウケとか、女性ウケを気にしないで自分の着たいモノを着てる人に惹かれる。異性に向けたファッションなのか?それとも、同性に向けたファッションなのか?っていうのが見ていて分かる。それが気になるのは、男性目線だからかもしれないけどね。
綱分雄一 確かに分かりますよね。僕は、頭の先からつま先まで拘って着ている人が好きですね。欲を言えば、下着まで拘っているような意識の高い人なら尚良し。反対に、安いに価値があるようなファストファッションばかりな人は苦手ですね。
上野圭助 綱くん、厳しいね。僕は、この仕事のせいか、ファッションに凄く拘っている人よりかは、あまり執着していない人の方が良いかな。自由に生きてる感じがする。生きるために必要な分の洋服で人生を楽しんでる人が素敵。ファッションって生活から滲み出るものだと思ってるから、逆に滲み出ていなくてガワだけでキマッテルって人には惹かれないよね。でも、ガワに付けてる香水は大事。そこに関しては、僕のフェチ的思考だとは思うけどね(笑)
語り手③ つなわきゆういち
<フィゲロア><バブ>古着屋オーナー 警固の上人橋通りに、<フィゲロア>と<バブ>の2店舗の古着屋を展開する古着の世界に命を掛けたオトコ。「酒は呑んでも呑まれるな」と、オンナに優しく言い聞かせる酒を呑まない冷静なオトコ。見た目が、抽象的だと本人は言う。
●オンナに勝手に思う趣向
西村直 そういえば、綱ってずっとコーラ飲んでるけど、酒は飲まないの?
綱分雄一 飲めるけど、飲むと自分が楽しくなくなってしまうから、極力飲まないようにしてますね。嫁もあまり飲まないし。
上野圭助 そうなんだ。僕、お酒飲める女性の方が好きだな。直くんは?
西村直 俺はね、飲まない女性の方が良いな。飲み比べしようって言ってくる女性とか嫌い(笑)「私、飲めないんですぅ」って可愛く言ってる人が良い。古いと思われるかもしれないけど、女性は、古風な感じがいいよ。大和撫子みたいなね。最近の若い子だと、西内まりやがそんな感じがする。
上野圭助 そんな感じする?
綱分雄一 あんまりしないけど。。。
西村直 いやいや、二人が分かってないだけだって。俺からしたら、あの子は、昔ながらの日本の良き女性像だよ。顔は、正統派の美人ってわけではないけど、クセがあって良い感じだし。正統派の美人だって顔は、キョンキョンや、ノリピーとかでさ。
上野圭助 & 綱分雄一 (※年齢が一つ違うだけでここまで違うのか?)
上野圭助 健康的な美人と思うけど。顔にクセがあってカッコイイっていうのは、モデルのりょうとかじゃないかな?
西村直 あー。確かに。
綱分雄一 うん。そうだね。さすがにキョンキョン、ノリピーは出てこなかったな(笑)
ILLUST / MAMITAS
EDIT BY LIRY